気合でリラックスは無理でした。「休んでも疲れが取れない」を解消する神経と安心の話

寝ても寝ても疲れが取れない。
何もできないし、毎日が虚しく感じるんだよね…。

僕は以前、仕事で疲れを溜めやすく、疲れを取るために「とにかく横になって休むこと」を大切にしていました。

でも、気持ちとは裏腹に、現実はうまくいきませんでした。

毎日の仕事でヘトヘトになり、布団に入っても頭が冴えて眠れない。 翌朝は、どんよりとした気分でのスタート…。

週末こそはと意気込んで寝てみても、どこか中途半端にしか休まらない。 結局、やりたかったこともできず、モヤモヤしたまま月曜日を迎える。

「体力がないのかなあ」 「自分は仕事でいっぱいいっぱいなのかなあ」

そんなふうに、ずっと悩み続けていました。

たけと。

でも、違ったんです。 「環境」に目を向けてみたところ、夜の寝つきが良くなり、朝もスッキリ起きられるようになりました。週末も、好きなことに時間を使えるようになったんです。

この記事では、「気合でリラックスしようとしているけれど、疲れが取れない」と悩む方に向けて、ポリヴェーガル理論と僕の経験に基づいて解説していきたいと思います。

この記事を読んで、「これならできるかも」というものがあれば、ぜひ試してみてください。

少しの実践で、今よりも生活が充実するきっかけになれば嬉しいです。

この記事を書いている人

【たけと】

  • 「居場所とは何か」を現場で探求中
  • 集団よりも「ひとりの時間」が落ち着く内向型
  • 根性論が苦手「頑張らない仕組み」で解決する派
  • 社会に振り回されない「しなやかな自分」をつくる
  • このブログでは「読み切れる安心」を大切にしていきます。
目次

結論:疲れが取れないのは身体が「安心」を感じていないから

「気合い」ではなく、「安心」があって、はじめて人間はリラックスすることができるんです。

リラックスとは「する」ものではなく、条件が整ったときに「なる」ものです。

人間の身体には常に周囲を探索しているレーダーのようなものがあり、「ここは安全だ」と身体が感じることで、はじめて落ち着くことができます。

このレーダーに危険な信号が引っかかると、身を守るために心拍数が上がり本能的に「防衛モード」に移行します。

  • 本能的に警戒する刺激
  • 経験的にトラウマになっている刺激
  • 個人差によって苦手な刺激

ホテルとか環境が変わると眠れなくなるのは、身体が防衛モードになっているからってこと?

たけと。

その通りです!レーダーが『知らない場所=危険かも?』と反応してしまうんですね。

そして、「防衛モード」が解除されない限り、周囲への警戒が常に続いてしまうため、体は回復に向かえません。

どれだけ時間を確保しても、どれだけ横になっても、身体が「まだ安全じゃない」と判断していれば、身体は「逃げる」か「戦う」ための準備を続けます。

「安心」は頭で考えるものではなく、身体のレーダーが決めるもの。気持ちはあとからついてくるんです。

だから、まずは身体が安心することが必要なんです。

たけと。

極端に言えば、安心のないリラックスは、猛獣だらけの環境で寝ようとしているようなものですね。

身体は勝手に「3つのモード」を切り替えている

身体のレーダーが環境をスキャンした結果をもとに、人間の神経は自動的に3つのモードのどれかに切り替わります。

  • 安心・安全モード(腹側迷走神経:ふくそくめいそうしんけい)
  • 闘争・逃走モード(交感神経:こうかんしんけい)
  • シャットダウンモード(背側迷走神経:はいそくめいそうしんけい)

これは自分の意思で選べるものではなく、環境によって勝手に「選ばれてしまう」ものです。

僕は、この3つのモードを「エネルギーと蓋と鍵」という視点で理解しています。

モード①:安心・安全モード = エネルギーを調整する「蓋」

人間にとって一番新しく発達した回路で、いわば、エネルギーを調整するために自動で開閉する「蓋」です、

蓋があるからこそ、場面に応じて適切にエネルギーを使うことができて、リラックスして人と交流したり、穏やかに仕事に取り組めたりします。

例えば、イライラした時に出過ぎたエネルギーを抑えてくれたりして、脅威がなければ人間は基本的にこのモードで動いています。

たけと。

「何もしない時間」を楽しめるかどうかが、蓋が機能しているかの目安です。

モード②:闘争・逃走モード = 溢れ出る「エネルギー」

身体のレーダーが「おっ、動く必要があるぞ」と感じた時にスイッチが入るモードで、体の中にある純粋な「エネルギー」そのものです。

「蓋(安心)」がある状態で使えば「意欲・集中」になりますが、蓋が外れた状態で出続けると「焦り・不安」になってしまうんです。

例えば、ピリピリした会議室に入った瞬間に「なんかやばいかも…」と感じて身構える、そんなイメージです。

たけと。

「心地よい疲れ」ならOK。「ドッと重い疲れ」なら、蓋が外れてエネルギーが漏れ出しているサインかも。

モード③:シャットダウンモード = 強制終了させる 「鍵」

どうしようもない危機に直面したり、エネルギーが枯渇しそうになると、今度は蓋にガチャンと鍵がかかり、強制終了モードになります。

「何もやる気が起きない…。」「体が動かない…。」という状態です。

例えば、「これは無理だ…」と絶望した時に、体が固まる、頭が真っ白になる、といった反応がこれですね。

たけと。

自分を守るために「動かずにやり過ごす」、最終手段ですね。

「休んでも疲れが取れない」のはずっと警戒しているから

休んでも疲れが取れないのは、無意識に「見えない敵」と戦い続けている防衛モードだからです。

ソファでゴロゴロしていても、神経が「安全じゃない」と判断している限り、エネルギーが身を守るために使われ続けてしまうのです。

仕事のことばかり考える / 心配や不安が頭から離れない / 慣れない環境でソワソワする

「気が休まらない」と表現されるように、身体は動いてなくても神経が休めていないんですよね。

気が休まらない時って、些細な音にも敏感になっちゃうんだけど関係あるの?

たけと。

普段なら気にならないはずの雑音や、他人の話声が、やたらと耳に飛び込んでくることありますよね。

人間の耳には、安心しているときに機能する「フィルター(中耳の筋肉)」があり、本来は不要な雑音を自動でカットしてくれています。

神経が「ここは危険だ!」と判断すると、身を守るためにこのフィルターを弱めて、「脅威となる音」を拾うための感度を上げます。

つまり、身体のレーダーが「安全かどうか」を確認し続けている状態です。

でも、大事なのは、これは悪いことではなく、生き延びるために備わっている、とても大切かつ正常な機能ということです。

休んでも疲れが取れないのは、神経が「安全じゃない」と判断しているため

問題は「休もうと頑張る」ではなくて、「どうやって神経に安全だと感じてもらうか」と言うことです。視点の切り替えが重要ですね。

安心を作るためのポイント3つ

気持ちよりも身体の安心ということがわかっても、いきなり「安心しよう!」と言われても難しいと思います。

そこで、僕が「安心」をつくるために大切だと考えている3つの視点を紹介します。

  • 環境を整える(引き算の安全)
  • 余白を確保する
  • 安心スイッチをつくる

「あ、これなら今の生活で取り入れられるかも」 そう思える小さな一つだけでも、神経は少しずつ「安全だ」と感じ始めてくれるはずです。

ポイント①:環境を整える(引き算の安全)

安心をつくるよりも「環境からノイズ(刺激)を取り除く」と言う視点がわかりやすいと思います。

神経は環境からの情報を常にスキャンしていて、「危険かもしれない」と感じる要素があると、警戒モードに入ります。

  • 換気扇や時計の秒針などの「生活音」
  • 「あれもやらなきゃ」という「脳内のタスク」
  • 片付いていない部屋の「視覚的な情報量」

個人差が大きいので、自分にとっての「ノイズ」を意識的に減らしていくことが大事だと思います。

何かを足すのではなく、神経を刺激するものを引いていくだけでも、身体が「ここは大丈夫かも」と感じやすくなると思います。

たけと。

というか、そもそもノイズだらけの環境にいるのってシンプルにしんどいです…。

ポイント②:余白を確保する

時間的・精神的な「余白」を作ることでノイズ(刺激)を吸収してくれる緩衝材になります。

現代社会は、仕事、家事、人間関係、SNS、気がつくと、いつも誰かと繋がっていて自分のための余白がほとんどないことも珍しくありません。

でも、余白がないと人間は刺激に敏感になります。

忙しい時ほど、普段は気にならない音がうるさく感じたり、ちょっとしたお願いごとが「嫌がらせ」のように感じて頭から離れなくなる。

予定を詰め込まず、余白があればお願い事をされても、落ち着いて受け止めることもできます。

そうした小さな余白が、刺激を吸収してくれて「安心モード」に入りやすくしてくれます。

たけと。

時間に余裕を持っておくと、急な依頼も脅威ではなくなりますからね。

ポイント③:小さな「安心スイッチ」を持つ

安心モードに入るための「きっかけ(スイッチ)」を、日常の中に用意しておくことです。

自分にとって、外部の世界(刺激)から切り離してくれて、没頭できるコトやモノ。 たとえばこんなものが、スイッチになります。

  • 好きな音楽を聴いている時間
  • お気に入りのカフェで過ごすひととき
  • 誰にも邪魔されずに没頭できる趣味

こうした「これをすれば(ここにいれば)大丈夫」と思えるものを持っておくこと。

それが、刺激から自分を引き離し、強制的に「安心モード」へ切り替えるスイッチになってくれます。

たけと。

仕事前後にカフェに立ち寄って気持ちを切り替える、そんな話をよく聞くのではないでしょうか。

Q&A:こんな時はどう考えればいい?

ここでは、「疲れが取れない」と感じている人のよくある質問に答えてきます。

自分が今どのモードにいるか、どうやって分かりますか?

心身の感覚を目安にしてください。穏やかで呼吸が深ければ「安心・安全」。ドキドキして緊張していれば「闘争・逃走」。体が重く無気力なら「シャットダウン」。 どれも身体の自動反応なので、「あ、今はこういう状態なんだな」と気づくだけでも、神経は少し落ち着きを取り戻します。

たけと。

僕は寝る前に自分の状態を観察するようにしています。レーダーになったつもりでスキャンです!


楽しい予定のはずなのに、週末に予定を詰め込むと疲れてしまいます…

神経にとっては「楽しみ」も刺激になるからです。予定が続くと、神経は常に「次」に備えて戦闘モードを維持し続けます。 たとえ楽しいことでも、ずっと続くと疲れてしまうもの。本当に回復するためには、予定の合間に「何もしなくていい余白の時間」をサンドイッチしてあげるのがコツです。

たけと。

僕は「早朝の予定」がすごく苦手です。気になって眠りが浅くなる感覚があるので、なるべく午前中は余白にするようにしています…。


寝ても疲れが取れないのは、睡眠の質が悪いからですか?

眠りの問題は、夜だけの話ではありません。日中の警戒モードが続くと、寝ている間もスイッチが完全に切れず、身体は緊張したままになります。 枕やベッドを変えるのも一つですが、まずは「起きている時間の安心」を増やしてあげること。それが結果的に、睡眠の質を高めることにつながります。

たけと。

僕は帰宅後の行動にスイッチを切る仕組みを取り入れています。「間接照明にする」「寝る前はスマホではなく本を読む」などですね。

まとめ:気合ではなく『安心』から始めよう!

この記事では「疲れが取れない」という悩みを、ポリヴェーガル理論と僕なりの視点や体験を加えて見てきました。

疲れが取れないのは、個人の「努力不足」ではなく、神経が安心できない「環境」の問題です。

無理にリラックスしようと頑張る必要はありません。「安心」という条件さえ整えれば、身体は自然とリラックスできる状態に入っていけるからです。

何が刺激になりやすいのか、どんなもので安心を感じるのか。 それがわかるだけでも、自分にとって居心地の良い場所(=居場所)が作れるようになります。

たけと。

つまり安心を意識的にデザインするということです!

安心という「蓋」があれば、必要なときにエネルギーを使い、休むときにはしっかり回復できる。そんなサイクルを作ることができます。

人間が持っているすごいエネルギーを、ただ「防衛」のためだけに使い続けるのはもったいない。

安心を整え、蓋を機能させる。 そうすれば、エネルギーは「自分を守る」から、「人生を豊かにする」力に変わります。

自分のエネルギーを味方につける。 そんな視点で、リラックスできる居心地の良い環境を少しずつ育てていくことが大切だと僕は考えています!

※この記事は医学的なアドバイスではありません。ポリヴェーガル理論をもとに、疲れや緊張について考えるための一つの視点をお伝えしています。体調に深刻な問題を感じている場合は、医療機関への相談をおすすめします。この記事が、自分の体と向き合うきっかけになれば嬉しいです。

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